楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

2014-09-02から1日間の記事一覧

楽茶碗に使う土は聚楽土?その他は?

楽茶碗に使う土はいろいろあります。乾山の記した「陶工必用」の中では、朝鮮の土が最高で、信楽の黄の瀬土の白が良いともかいてあります。 当時からいろいろな土を使っていたんですね! 京都で言えば大亀谷の土ですかね!大亀谷で産出される土にもいろいろ…

しつこいベートーベンで乗りに乗りまくって!

昨日YouTubeの動画で赤楽茶碗をアップしましたが、音楽は何とベートーベンの第五である「運命」。この曲は誰でも知っていますよね!知っているけど、定番と言ったらなんか?です。クラシック音楽と言うと、何か固いとか、高尚な感じですが、クラシック音楽は…

楽茶碗 「自分の公式を!」の続きです。

「自分の公式を!」の続きですが、古文書のデータを参考にする場合は、多少注意点があります。「楽焼秘嚢」の中で、加茂川石の説明がありました。その記載内容は、「黒きツヤある石なり」と。昔、私はその言葉を頼りに、もしかしたら「真黒(まぐろ)」のこ…

楽茶碗作りは自分の公式を!

やきもの全般に言えることですが、自分の作品を作る場合は、大半の人がある作品を自分で作ってみたいなど、目標とするモデルがあると思います。楽茶碗で言えば、長次郎、道入(ノンコウ)、光悦などを作ってみたいみたいな。その場合には、「作り」、「釉薬…

押小路焼の孫兵衛による釉薬配合

尾形乾山(おがたけんざん)は「陶工必用」の中で、京都押小路柳馬場の東にあった押小路焼物師の一文字屋助左衛門の親戚である孫兵衛より楽の調合を教わりました。 以下、孫兵衛の釉薬配合です。 ○楽の上釉薬 白粉(おしろい=唐の土=鉛白) 百目 日岡石(…

楽茶碗焼成に必要な『火鋏とホド』

黒楽茶碗の焼成に必ず必要となる道具に『火鋏』があります。この『火鋏』なかなか手に入りません。あったとしても、なんか既製品ぽいのです。と言うか既製品ですね。黒楽茶碗は鋏跡が見所の一つなので、茶碗の鋏跡は妥協出来ません。ですから、火鋏まで自分…

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