楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

2014-10-19から1日間の記事一覧

窯焚きの時の炎は軟弱者

皆さん、炎の性格って知ってますか?軟弱者なんです!そして近道ばっかり通る。楽窯ではなくて一般の窯で言いますが、焚き口から段々奥に薪を入れて焚いて行きますが、最短距離を通るために、窯の左右は炎が回らないんですよ!だから、焚き口から焚くときに…

黒楽茶碗や赤楽茶碗の焼きは効率を考えてはいけません!

今日は姫谷を思い出してしまったので、窯について書きます。登窯は別名「融通窯」と言われているのは知っていますか?なんで融通窯と言うかと言うと、単に融通が効くからです。登窯で有名窯と言えば、やはり土岐にある元屋敷窯です。定かではありませんが27…

幻の窯「姫谷焼」の陶工の技術

広島県福山市の北側の山間に、日本三大色絵の一つてある「姫谷焼」の窯跡があります。日本三大色絵と言えば、残りは「九谷焼」と「有田焼」ですね!この姫谷焼も同時期に稼働していた窯なのですが、あまり知名度はありません。なぜなら、一人の陶工が作って…

長次郎作品の黒楽茶碗に見る美

楽茶碗の祖師とされる長次郎の作品を触る度に思うこと。それは、まるで石で作られたみたいだ!と言うことと同時に、一種類の釉薬ではない!と言うことです。昔、黒楽の釉薬は加茂川石が主原料ですから、加茂川石100に対して白粉10と 20の比率で焼いたことが…

楽焼や織部焼に使える孔雀石

古書によく「岩緑青」と言う言葉が出てきます。この「岩緑青」とは、案外皆さん目にしているものなんです。いま、よく腕に丸い石の何個も連なったブレスレットをしている人を見かけますよね!そんなブレスレットを売っている所でにある緑色の石なんです。日…

特許法改正?特許は会社のもの?

今朝の新聞で、少し気になる記事がありました。それは、企業の社員の発明に関する記事です。今までは発明に対する特許は「社員のもの」でしたが、今回政府は「会社のものにする」と出来るように特許法を改正するというもの。特許庁の有識者会議で、「社員の…

楽窯のフイゴ指導はクタクタです!

おはようございます! 昨日の焼締め作品の焼成のためのフイゴ指導でバテバテのオヤジです。自分の作品とは違い、プロが焼くように指導したいので、本当に疲れるんです。なぜ疲れるか!それはですね、フイゴから伝わる窯の中の状態が指導していると分からない…

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