楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

押小路焼の孫兵衛による釉薬配合

尾形乾山(おがたけんざん)は「陶工必用」の中で、京都押小路柳馬場の東にあった押小路焼物師の一文字屋助左衛門の親戚である孫兵衛より楽の調合を教わりました。

 

以下、孫兵衛の釉薬配合です。

 

○楽の上釉薬

白粉(おしろい=唐の土=鉛白)  百目

日岡石(日岡硅石)      四十目

 

○楽絵の具

(黒)

鉄の金ハダ          十匁

※「金ハダ」とは鉄を鍛える時に出る酸化鉄です

南京呉須           五匁

(緑)

白粉             十匁

日岡石            四匁

緑青           一匁二分

※「緑青」とは銅が酸化して出来る緑のサビです

(紺)

白粉             十匁

日岡石            四匁

唐紺青            六匁

※「唐紺青」は分かりません。当時海外からの材料もありましたので、その材料かもしれません

(赤ハ)

山黄土            一味

(黄)

白粉             十匁

日岡石            四匁

唐白目            三分

※「唐白目」とは錫の酸化物です

(紫)

白粉             十匁

日岡石            四匁

南京呉須           五分

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