遂に楽茶碗製作の上手くなるコツを!
エルガー協奏曲を何回も聞いて頂けましたか?
クラシックが苦手な方もいるとおもいますが、まず我慢して聴いてみてください。
同じ曲で同じ指揮者。そして同じチェロなんて滅多に比較できませんから!
聞くコツは自分が形振り構わず、指揮者になったつもりで聴いてみてください!
私はデュプレの演奏の方が好きです。なぜなら、チェロ「ダヴィドフ」が鳴りきっているからです。
ヨーヨー・マは何かダヴィドフが完全に鳴りきっていないというか、心に響かないんです。
皆さんはどんな感じだったのかなぁ〜!
そんな事で、いつも「感覚」的な事ばかり話している私ですが、楽茶碗の製作に本当に必要なの?なんて言う疑問も正直あるんではないですか?
そうではなくても、何かシックリ来ないと言うか、ストンと落ちて来ないのではないかと思います。
そこで、実践を初めます。
まず、どのような楽茶碗が作りたいか、また好きかを別として、長次郎の作品を出来るだけ作ってください。
飽きるまでです。何も見なくても直ぐにいろいろな長次郎作品の造形が出来るまでです。
次は宗慶、次は常慶です。
今度は道入(ノンコウ)!
自分が現代楽茶碗が好きでも何も考えず無心に作り続けてください。自分が表現したい形があっても、今は我慢してください。
本当にこのやり方を実行すれば、作者により何か異るかが、身体で分かって来ます。
そこまで行ったら、今度は桃山時代〜江戸中期までの工芸作品や絵画、刀、甲冑、衣装など、ありとあらゆる文化作品を見まくってください。
そして最後は今まで学んだ技術の上に自分の感性を加えて作品を作ってください。
これが、一番の楽茶碗作りの早道です。急がば回れなんです!
音楽でも、絵画でも初めのころは、皆他の作曲家の練習曲を猛練習しています。
絵画にしても同様に抽象画家でも初めは写実的な絵を沢山描き、絵は何たるかを勉強しています。
同じように、楽茶碗に於いても同じです。
才能は磨かれてこそ開花します。
その研磨が、兎に角時代ごとの作品を作り、その時代特有の造形を学ぶことが大事なんです。
俺は(わたしは)昔の茶碗は嫌いだと否定してはいけません!
いろんな過去の楽茶碗の造形を見て、そして作ることが上手くなる最大の勉強なのです。