楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽茶碗の最大の欠点は「静物」であること!

楽茶碗の最大の欠点は何だと思いますか?楽茶碗にも欠点はあります。

楽茶碗の最大の欠点とは、「静物」と言うこと。

イケメンや美女は誰でも好きですよね!
でも、これは、パッと見のインパクト。

そうでなくても、仕草がカッコイイとか、可愛いとか、優しいとか上げたらキリがないですが、この感覚はパッと見では無くて、相手の動き、即ち動作から受ける感情です。

それが可能なのは、人間は「動物」だからですよね!

楽茶碗は「静物」、人間は男女問わず「動物」。

なので、楽茶碗は「静物」が故に「動物」のように、動作によりもっと深く愛されることが出来ないんです。

厳密に言えば、手にして行く内に好きになって行く茶碗はあります。

でも、人間の動作によるインパクトにはかないません。

なので、イケメン茶碗や美女茶碗はパッと見は好かれますが、余計に何も語らない「静物」ですので、直ぐ飽きられてしまいます。

ですから、楽茶碗はカッコだけではなく、自分自身の人間性を出してください。

賢い人は賢そうな茶碗を!可愛い方は、可愛い茶碗を!美人の方は、クレオパトラか楊貴妃のような美人茶碗を!男女問わずエロスの方は、エロスの茶碗をです。

「用の美」さえ忘れていなければ、表現は何でも構いません。昔からの茶碗をひたすら作って茶碗を学び、今度は「序」、「破」、「離」でレッツゴーです!

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