白粉はしっかり摺りましょう!
黒楽茶碗の釉薬にしても、赤楽茶碗の上薬にしても、「白粉」は使いますね!
この「白粉」はいろんな呼び名があり、「定粉」、「鉛白」、「唐の土」などあることはお話してきたと思います。
黒楽釉薬はは加茂川石、白粉、白玉で作りますが、これらの材料を溶く順番があります。
この順番は間違ってはいけません!
「白粉」が一番初めに溶くのです。白粉は兎に角混ざりにくく、乳鉢で摺っても小さなダマになりやすいのです。
その性質があるため、後から「白粉」を入れると、なかなかダマは取れません。
また、その状態のままに施釉して焼き上げると、作品の肌表面にはムラが出てしまいます。
そうならないために、まず乳鉢に白粉を定量いれたら、水を加えて乳棒にてしっかり摺り上げてください。
ここでの注意事項は、生クリーム状位の粘度で摺り上げてください。それ以上に水っぽいとダマがなかなか取れません。