楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

身近にある黒楽茶碗で使う加茂川石の代用石

黒楽茶碗の加茂川石については、今までたくさんご説明したので、大体は理解できたと思います。

でも、加茂川石が分かれば分かる程、その石で実際に焼いてみたいのではないでしょうか?

市販品の既に粉になっている加茂川石粉もたくさん販売されているので、市販品の加茂川石粉で良いという方もいるでしょう。

でも、市販品の加茂川石粉で長次郎作品のような釉調は難しいです。

私も以前、加茂川石から粉にするまで面倒なので各社から販売されている加茂川石粉を入手して焼成試験を行いましたが、現代風の黒楽茶碗には最適ですが、桃山時代の黒楽茶碗の釉調にはつかえませんでした。

なので、昔の黒楽茶碗の釉調を望む方は、初めから市販品の加茂川石は諦めて、輝緑凝灰岩を砕いて使うことを勧めます。

何故今そのことをお勧めするかと言えば、ある通りがかりの家の前に輝緑凝灰岩があったからです。

その石も前に説明したように、緑やえび茶、黒色があると言ったことを覚えていますか?

今見た石は、えび茶と緑色混合の石でしたので、皆さんに伝えたく書いている次第なんです。

そんな珍しい石ではないんですよ!

ですから、もしこのような石があったら、この石で黒楽釉を作って焼いてみてください。

石の部分が変わるだけで色の出方も違うので、鉄分が足りないようだったら、鬼板や金ハダを足すとかして色合いを調整すればいいのです!

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