楽茶碗も当世兜のように!
本日のお茶の先生との話も終り、ホッとしています。
その先生は感性が鋭く、私が持参した昔の茶碗に対して肌で感じて頂けたようです。
楽茶碗の見方は確かに難しいと言うか細かいですが、一旦分ると心にストンと落ちて来るものです。
そして、その感覚が分かりだすと、同時代と言っても差し支えない織部黒、黑織部、瀬戸黒、志野、古萩なども分かるようになります。
何故なら、産地は違えど時の文化が同じだからです。
楽茶碗とは何かを学ぶことは、他の茶碗も分かると言っても過言ではないと思います。
陰陽の表現しかり、飛び釉で遊んだり、時の文化は形式ばった規制はなく、表現は動いており、個々の個性丸出しの茶碗ばかりです。
当時の当世兜を見てみてください!
サザエもあれは、お猪口の兜もあります。
遠くから「あれは誰々だ!」なんてすぐ分かる位個性派揃いです。
そんな武士達が使う茶碗なんですから、個性豊な茶碗であるべきなんです。
でも、押えるところはしっかり抑えて成り立ちますからね!