楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽茶碗焼成に於ける記録は大事!

楽茶碗の焼成を何回も行うと、何となく作業工程が分ってきます。

しかし、火の感覚はなかなか把握するまで、時間がかかります。

その訳は、毎回の気温や湿度、また炭の入荷時の品質に左右されるからです。

その差はとても大きく、前回の焼成進行と全く異なる焼成となってしまうこともあるんです。

ですから、大変ですが毎回、焼成時の天候、気温や湿度。そして、炭の入手先や銘柄の記録をしておいたほうが良いと思います。

まず、窯からどの位で炎が上がったが?どの位でその炎が収まったか?が大事なデータとなります。

これらの現象は燃焼スピードに関係する内容なので、とても大事なんです。

燃焼が遅い炭は炎が上がるのも遅いし、炎が収まるのも遅くなりますが、燃焼が速い炭は、逆に炎が出るのも早く、収まるのも早くなります。

また、炭の性質だけではなく、天候にも左右されます。

なので、どんな天候や気温、湿度、また炭の品質にも左右されずに焼成出来るテクニックをつけるためには、記録は面倒でもつけるほうが、後々助かります。

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