楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽焼香合の合口を綺麗に焼く方法

楽の中で、楽焼の香合を作りたい皆さんもいるかな?

赤楽でも黒楽でも良いのですが、香合の合口(あいくち)をどう焼くか、という疑問がある人もいると思うので、今回は合口のある物の焼き方を説明します。

本体と上蓋の合口の釉薬を剥がしていれば、重ねて焼いても軽く叩けば外れますが、上蓋から釉薬が流れていたら、上蓋と本体は融着して作品にはならなくなります。

そこで、合口に丸トチを数個間にはさみます。

でも、多少の丸トチ跡は残ります。

どうしても綺麗に合口をしたい方は、ピントチを作ります。

ピントチとは、先が尖っているトチのことです。

カンタル線と言う耐熱金属線を1センチの長さに数本切ります。

切った各線の先をエンピツのように尖らせます。

そして、香合の本体の合口に合うように粘土紐で輪を作り、その輪に、先を尖らせたカンタル線を垂直に挿し、その上に香合の上蓋を乗せて焼けば、問題無く綺麗に焼けます。

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