成金じゃないよ!
秀吉は黄金の茶室を作りましたね!キンキラキンの茶室です。
壁、柱、天井までキンキラキンの金箔張りです。
畳は赤のような猩々緋(しょうじょうひ)で、縁は萌黄地金蘭小紋。
障子も赤の紋紗です。
成金主義?見せびらかし?
違います!
黄金が成金だとしたら、神社の御幣(ごへい)やら寺の御神体は金箔張りのキンキラキンはたくさんあります。
それ、みんな成金主義?違うでしょ?
ですから、黄金=成金主義と結びつけるのは良くないんです。
何度も言いますが、「侘」とは持たざる者です。
背伸びせず、自分の身丈でお茶をすること。
だから秀吉は秀吉なりに、自分なりの、自分に合った侘なんですよ!
この、毎日首の皮一枚で生きているオヤジが黄金の茶室を持っていたら、身丈に合っておらず、その行為は可笑しくなります。
例えばの話で、オヤジがお茶をしたとすると、いつもの服で、茶杓はスプーン。
茶碗は自作の茶碗。茶釜はアルミのヤカンが分相応なのです。
秀吉は秀吉の侘があり、大名には大名の侘がある。そして貴方には貴方の侘がある。
十人十色の侘があっても可笑しくないと、このオヤジは思います。