楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

赤楽茶碗の焼きは兎に角データを取りましょう!

赤楽茶碗が好きな方へのアドバイス。
赤楽茶碗は焼く温度が黒楽茶碗より低いので、フイゴを使わずに気軽に焼けます。

しかし、赤楽は反面黒楽より、何回も言っていることですが、難しい茶碗です。

温度により赤の色は変わるし、味わいのある赤を発色させる難しさは黒楽と同等です。

まして、上釉薬は基本は透明釉です。なので、融けが一応となり、面白さが出にくくなります。

この赤楽を上達させる方法は兎に角データを取ることです。

各黄色土の名前、入手先、焼いた目安の温度雰囲気、焼きを止めたときの窯の中の茶碗の輝度を細やかにデータとして残すのです。

このデータを残しても、同じように焼いても、同じように上がらないのが、赤楽なのです。

でも、データがあるからこそ、前回に近い赤楽が焼けるのです。データが無かったら、いろんな原料を試していたら、全てがゴチャゴチャとなり忘れてしまいます。

赤楽は決して安易に考えないでください。味がある赤楽は本当に難しいんですよ!

反対にただの赤楽は簡単ですよ!味はないけど。

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