楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

円相は分からない。大円相なら!

以前にこのブログにて楽茶碗の「茶溜り」について私の考えは書きました。

高麗系の茶碗に見られる見込みの円から楽茶碗の茶溜りが出来たのではないか?と言う内容だったと思います。

円と言えば軸の「円相」がありますよね!

ぐるっと筆で円だけを書いた軸。

小宇宙とか宇宙とか言われているんですよね?

このオヤジには全くわかりません。

楽茶碗の茶溜りにしても同意なんですよね?

実際に茶碗を製作していて、いつもこの茶溜りの真円に悩みます。

エンドユーザーからは茶溜りは真円だと思っている方々もいるし、そうでなく味わいある茶溜りが好きな方々もいるし、サッパリ分かりません。

しかし、もし茶溜りを鏡とするなら、話は別です。

鏡は自分を映すものです。

室町後期から茶は禅と結び付きましたね。

禅は他の宗派と違い自力本願。

ならば、自分の姿を写し出す鏡であった方が何か良いと勝手に思っています。

私の好きな一休さんは彼女と一緒に大円相を残しています。

大円相は円相と異なり、自分全身を表していると言われます。

ならば、一休さんは30歳か40歳離れた彼女の森女に対して、全身全霊で思いをはせています。

私も円相より大円相の方が合ってます。

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