楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

芸術や工芸の世界

楽茶碗のような工芸品なに携わっていると、人に物事を伝える難しさに度々直面します。

ビジネス社会に於いては、ある程度モラルもビジネス常識も変化の領域は狭く、強いては、社内の話し合いに於いても、同じ環境下の人々の話し合いであり、また同じ問題に対する話し合いが主であるため、視点も分散することなく、話が形の上ではスムーズに進むことが多いと思います。

しかし、芸術の分野になると、ビジネスより視点が多岐になります。

ある人は歴史的経年の価値から物の良し悪しの思考を始める人。

経歴から判断する人。

知名度から判断する人。

現在の価値から判断する人。

このように思考の出発点から人それぞれとなります。

当然、思考の出発点が異なりますから、簡単に物事は進みません。

しかし、あえて出発点に捕らわれず、全ての情報が完璧でなくとも、それらのことから少しでも自分なりに何かを想像し、当たっているか、いないかを別にして何かを掴む人々が増えて欲しいと思います。

そうすれば、より色んな角度から物事が見えて楽しくなると思います。

芸術の世界に一歩足を踏み入れたら、髪の毛は黒ではなく、茶でもなく、色んな色合いの髪が存在するのです。
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