楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽茶碗の土を掘って土を作ろう!

今夜は真夜中に土の作り方です。

ドライブ中とか地元で土が露出しているところがあったら、土(粘土ですよ)を自分で掘ってみましょう!

粘土と普通の土の見分け方は、一つまみの土を取り、指先でコネコネしてください。

粘土みたいに粘りがありまとまったら、それは粘土で、まとまらなかったらただの普通の土です。

この方法の難点は土が湿ってないとダメダメです!

だから、少し掘って乾いていない土で試してください。

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やっと目的の粘土を見つけたら、なるべくたくさん持ち帰り、天日で干します。

そのまま風雨に1ヶ月位さらしてください。せっかちな人は、天日干しだけで良いです。

風雨にさらす目的は掘ったばかりの土はアルカリ分がある場合があるので、風雨により、アルカリ分を流してしまうためなのです。

兎に角日干し乾燥させた土を木槌などで叩いて粉々にします。この動作をハタクと言います。

粉々にした土を水を含まして練った土を「ハタキ土」と言います。

このハタキ土で作品を作ると、土味がそのまま出る利点はありますが、小石が多くてロクロ引きには不向きな場合もあります。

ハタキ土をバケツに入れてから、ドロドロ状態以上に水を加えてかき回し、土を沈殿させて、沈殿した土の目の細かい上部の土のみを素焼き鉢に入れて練れる状態まで乾燥させて粘土状態に戻した土を「水濾土(すいひつち)」と言い、目が細かく均一な土となり、ロクロ引きには楽な土となります。

私の場合は、ハタキ土を練ってからまとめ、細いピアノ線にて厚さ1センチにスライスしてから、指先にてある程度大きな小石を外して使用しています。

ただ、出来上がった土は直ぐには使えません。粘りがあまりないんです!

ですから、水分が蒸発しないように養生してから、暗所になるべく長く保存しておくと、バクテリアにより粘りが出てきます。

これさえ出来れば土作りはもうプロの仲間入りですよ!

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