楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

窯焚きの時の炎は軟弱者

皆さん、炎の性格って知ってますか?

軟弱者なんです!そして近道ばっかり通る。

楽窯ではなくて一般の窯で言いますが、焚き口から段々奥に薪を入れて焚いて行きますが、最短距離を通るために、窯の左右は炎が回らないんですよ!

だから、焚き口から焚くときに、薪を左右、真ん中と振り分けながら焚いていくんです。

この動作をしないと、左右は全く温度が低くてダメダメになります。

焚き口から煙突までの直線しか焼けなくなります。

窯の中の空気の温度差があると、暖かい空気は粘性が減るために、余計に炎が通り易くなり、低いところは空気に粘性があるので、そこはには炎は通ろうとはしなくなるんです。

だから、余計に悪循環を繰り返します。

なので、窯焚きはノンビリ左右、真ん中と薪をユックリくべていき、徐々に奥に薪を投げていくんですよ!

でもね!、あまり奥に薪を投げ入れると、作品の支柱に薪が当たることもあるから、注意が必用です。登窯は心配なあけど、穴窯はヤバイですよ!

支柱に薪を当てたら、運が悪いと積み木崩しのように手前に作品が崩れてきますよ!

楽窯も同じで、窯全体をユックリ暖めて行きます。早すぎると窯の回りは温度が上がり難くなります。

炎は、軟弱者の近道大好きだけは覚えていてください!
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