楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

釉薬は楽茶碗に限らず、このように融けます!

昼近いけど、おはようございます!

今日はブログ投稿一番で、釉薬の一般的なお話です。

皆さんは釉薬(上薬とも言います)は、どのようにとけていくかご存じですか?

普通、火が通るというのは、肉を焼く時でも、魚を焼く時でも外から火が通るでしょ!

でも、やきものは違うんです!

中からなんですよ!

全ての楽茶碗に限らず全てのやきものは、中から(土と釉薬が接している部分から)とけていきます。

不思議でしょ!

楽茶碗をサヤに入れずに直火で焼くときなんか、炎が茶碗に当たっているのに中からとけていくんです。

ここからは少し専門的になり、お茶碗を焼きたい、また焼いている方へのアドバイスになりますが、釉薬の中から飴状にドンドンとかしていくか、中から半生状態でとかしていくかで、とても大きな差となります。

当然、後者の方が味わいや趣があります。

半生状態で釉の表面まで持ってくるには、兎に角温度を上げないことに尽きます。

温度を上げずにゆっくり温度をキープして、釉の表面まで半生状態になるまで待つことがとても大事なんですよ!
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