楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

黒楽を引き出した後の急冷タイミング

黒楽茶碗は焼成完了後に火鋏で茶碗を掴んで窯から引き出しますね!

その時、茶碗は真っ赤です。

そのまま茶碗を放置したら楽なのですが、そうはいきません。

放置すると、黒楽茶碗の釉薬の表面が酸化してきますので、その酸化を食い止めるために、水の中に一気に茶碗を入れて冷まし、酸化を食い止めなければなりません。

では、いつ水の中に入れるか?

窯から引き出した真っ赤な茶碗をそのまま水で急冷するのは、余りにも早すぎてしまい、茶碗に負荷がかかり過ぎてしまい「ニュウ(ヒビのこと)」が入ってしまうことがあります。

ですから、引き出した真っ赤な茶碗が冷えて黒くなり見込(内側)がまだ少し赤いかな?位のタイミングで急冷させるほうが安心です。

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