楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

プロのテクニックを伝授します!

変わったテクニックで、見事な窯変を出すテクニックを紹介したいと思います。

酸化で窯変を出すテクニックです。

ですから、電気窯の方でも出来ます。

多少焼きに経験のある方でしたら、びっくりでしょ!酸化焼成で窯変なんて!

出来ます!

このテクニックは素焼きの段階が大事となります。

まず、黄土化粧した茶碗を素焼きする段階となったら、その茶碗より一回りおおきな器を作ります。

そして、作品をその一回り大きな器の中に入れて重て素焼きしてください。

素焼き温度は700度にしてください。

素焼きが完了した作品は、一回り大きな器により、作品の下部は炭素が蒸発することが出来ずに黒くなってしまいます。

この現象が大事です。

粘土に含まれる有機物が焼成して炭素が出ますが、一回り大きな器により遮られ炭素が蒸発出来なくなり、炭素が付着して残っているんです。

その現象が作品に出ていたら、通常に釉薬を施して焼いてください。

どうなるか?900度以上の焼きだと、窯変化は出ませんが、赤楽は800~900未満で焼きますので、釉薬に炭素の蒸発が遮られ、その部分が酸化出来なくなり窯変を起こす訳です。

理論が理解出来たら、是非挑戦してみて下さい。プロのテクニックなんですからね!

Copyright 2014 meiun All rights reserved.