自分の楽茶碗が上手くなるには
楽茶碗が上手くなるには、まず自分が好きなとか、作りたい茶碗を図版等で探して、それを目標としてください。
楽茶碗が全くの初心者でも臆することなく、長次郎でも光悦でも、またノンコウでも構いません!
次に、その目指す茶碗が決まったら、その形を真似て、自分で作り上げてください!
出来上がったら、その出来た茶碗と図版の目指した茶碗をしっかり見比べるのです。
何処が違うか?何処が同じように出来たか?茶碗のラインのつながりが合ってあるか?
極端にラインが歪んでいないか?
手に持った時に違和感がないか?
などをしっかり立体となった茶碗で確認します。
ただ、問題となることが1つあります。
それは、その目指した図版の写真が実際の茶碗より広がって写し出されている場合があります。
これは撮影したレンズによるものです。
ですから、目的の茶碗が決まった時点で、なるべく同じ茶碗の違う角度から撮影した図版を集めることをすすめます。
今は前のように良い本や図版が販売されていないので、ブックオフや古本屋にて、なるべく昔の図版や本を入手すると良いです。
いろんな角度からの目標の茶碗写真が入手出来ると、自分が製作した茶碗と比べると、角度やカーブが異なる部分が見えてきます。
その違いが分かったら、第二段階にはいります。
第二段階とは、また始めに戻り目標の茶碗を作ります。今度はどの図版の写真を見ても同じように見える作品にしあげます。
出来上がった茶碗が一番自分が目標にした茶碗に限りなく近い茶碗なのです。
そこまで出来たら、今度は第二段階で出来上がった茶碗と目標の茶碗の表情を比べます。
釉薬の表情ではなくて、釉薬の下の造作が目標の茶碗にあったら、その造作を自分の茶碗にも表現しなければなりません。
ここまでくれば、道半ばまで来ました。
後は釉薬と焼きです。
まず初めは自分の思うような釉薬で焼いてみてください。
焼き上がり作品は形は同じでも、雰囲気は全く違うことでしょう!
でも、ガッカリしないでください!それが普通なことです。
この段階で調べることは、ルーペにて貫入を観察してください。貫入の大きさの確認です!
貫入の大きさがほぼ同じであれば、白粉と玉の割合はほぼ合っているので、その配合をベースとして釉薬を開発します。
もし、貫入の大きさが余りにも異なる場合は、全く違う配合で再度焼いて、同じようになる配合を見つけ出さなければなりません。
基本配合は、私のYouTube動画にあげてあるので見てください。
まずは、ここまでです。
実際が伴わないと、これから先が知識だけになってしまい、身に付かないからです。
なので、ここまでをしっかり身に付けてください。