楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

釉薬の配合の見つけ方

楽茶碗に限らず、やきものの釉薬の調合に於ては、いくら時間があっても足りなくなります。

何故なら、料理と異なりやきものは結果が出るまで時間がかかるからです。

通常楽釉薬に於ては、三種類以上の減量を調合して行きます。

例えば三種類と限定して、一種類の原料を最高で10とすると

その配合例はおのずと10×10×10の1000通りとなりますよね?(間違っているかも?)

まして、1原料を入れない場合を0とすると、11×11×11?

しかし、茶碗は釉薬だけで味わいが出るものではありません。

土と言う存在があります。

そうなると、正に無限大とは言えませんが、全て試験焼成する時間なんて当然不可能となります。

なので、めぼしをつけるわけです。

飛び石感覚で任意に配合をピックアップして試験焼成をします。

あくまで任意のピックアップした配合ですから、一発で上手く行くことはなかなかありませんが、大体の目安はつくものです。

目安がついた配合の前後の配合を再度ピックアップして、だんだんに目的の釉薬に絞り込んでいく訳です。

皆さんにも、大体の昔の釉薬配合の情報はお伝えしていますので、その情報を基本と考えて、前後に着目して配合をしてみてくださいね!

新たな釉薬が出来る可能性は十分ありますからね!

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