釉薬の配合の見つけ方
楽茶碗に限らず、やきものの釉薬の調合に於ては、いくら時間があっても足りなくなります。
何故なら、料理と異なりやきものは結果が出るまで時間がかかるからです。
通常楽釉薬に於ては、三種類以上の減量を調合して行きます。
例えば三種類と限定して、一種類の原料を最高で10とすると
その配合例はおのずと10×10×10の1000通りとなりますよね?(間違っているかも?)
まして、1原料を入れない場合を0とすると、11×11×11?
しかし、茶碗は釉薬だけで味わいが出るものではありません。
土と言う存在があります。
そうなると、正に無限大とは言えませんが、全て試験焼成する時間なんて当然不可能となります。
なので、めぼしをつけるわけです。
飛び石感覚で任意に配合をピックアップして試験焼成をします。
あくまで任意のピックアップした配合ですから、一発で上手く行くことはなかなかありませんが、大体の目安はつくものです。
目安がついた配合の前後の配合を再度ピックアップして、だんだんに目的の釉薬に絞り込んでいく訳です。
皆さんにも、大体の昔の釉薬配合の情報はお伝えしていますので、その情報を基本と考えて、前後に着目して配合をしてみてくださいね!
新たな釉薬が出来る可能性は十分ありますからね!