楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

小型フイゴの試作品の材料を!

本日、予定通り廉価バージョンのフイゴ試作品を作るための材木をやっと購入出来ました。

何処が廉価バージョンかと言えば、以前お話したように材木の質です。

古来からのフイゴは棒はカシ材で、その他は杉材で出来ていますが、その杉板が全て一枚板なのでとても高額になってしまいます。

小型のフイゴでも長さ60×幅30センチは必要です。

幅が30センチの杉板と言えば対したことはないと思われるでしょうが、杉板の断面は中心部分は赤く外側の両サイドは白となってます。

使う部分は白板ですので、半径50センチ以上の杉となる訳です。

もうお分かりですよね!立木だと直径1メートルを超える杉からしか必要な杉板は取れないのです。

ですから大型のフイゴ(通常のサイズ)は、何十万もするのです。

しかし、どんなに材料を安価な材木にしても、ほとんどの板ははめ込みとなりますので、作業自体は各所に溝切りをしなくてはならず、その作業が大変時間を要する作業となるのは、古来からのフイゴと全く変わりありません。

ですが、今回は通常サイズより小型して、杉板をベニヤ板に、また他の材質をスプール材にすることで、材料費が4万円位節約出来て、工具代を除いて2万円あれば大丈夫です。

そして工具はノコギリ(3000円位の質)とかんな(5000円位の品質)、ノミ大、中、小で(6000円位の品質)であれば作る事が出来ます。

工具代金もバカになりませんが、安物は使い物にはなりません。

まして、フイゴ製作は空気を送る道具ですので、精密さを要求するために良い道具を選んでください。

今日購入した材料はまだ全てではありませんが、6割の材料は揃いました。

明日からのんびりと製作に取りかかります。

楽しみにしておいてくださいね!動画や写真をなるべく撮って、製作工程を紹介していきますから!

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