細かいフイゴの話ですが!
年が開けてから、フイゴの製作工程の細かい話ばかりですが、この細かい話が皆さんが実際作るときにに案外役に立つときが来るかもしれませんよ!
図面だけアップして、さあどうぞ!なんていうのは簡単なんですが、このフイゴさえあれば、後の大物は七輪だけみたいなものです。
なので、このフイゴの良し悪しが作品の良し悪しに掛かってくる大事なものなんです!
空気が漏れたり、空気の圧を感じないようなフイゴを作ってしまったら、形はフイゴですが、使い物にならないただの飾りになりかねません!
車のアクセルやブレーキペダルと同じで、ただ踏み込んだり離したりするのではなく、一種のセンサーみたいなもので、フイゴの棒は楽窯の内部の圧力(炎の勢い)が伝わって来るのです。
その伝わって来る感じが分かるスムーズな動きある棒にしなければならないのです。
ですから、棒とピストンは非常にデリケートで大事な加工を要す部品なのです。
ピストンは棒とクサビで止めますが、何故クサビを使うか分かりますか?
分解と組み立てを容易にするためなんです。
ピストンのパッキンに当たる部分は動物の毛皮を使いますが(本物はタヌキの毛皮)、この毛皮が擦りきれた場合は、棒とピストンが分解出来ないと毛皮の張り替えが出来ません。
なので簡単に外れるようにクサビで止めてあるのです。
ですから、この部分はボンドで固めてはいけません!
棒の外側には最終的に持ち手が付きます。この作業は最後の最後です。