楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

ヤフオクの品はどう見れましたか?

ヤフオクの黒楽茶碗と、参考までですが「円空」の一行書はいかがでしたか?

黒楽茶碗も「こんなもんなの?」なんてガックリした人もいるかな?

あの茶碗は黒楽釉の下に下処理をして、手間をかけています。

また、一般な受けが良い左右均等な造形にしておらず、茶溜りも大きく取り、なんか作者の意図を感じてくるんですね!

スマホ確認でしたので、写真を大きく出来なかったために、細部まで確認できなかったのは残念でしたが、その細部まで確認しなくとも、茶道での練習茶碗の価格帯位で入手出来たのなら、充分勉強材料にはなると思い照会しました。

分野は全く異なりますが、円空の一行書は、あの内容の良さが大一番です。

誰でも知る「火の用心」!

シンプルの極めです。

まして言葉にテライが無くて、丸太を斧で縦割りした素材に仏を彫る円空にふさわしい書体でもあります。

「ご用心、ご用心!」と杖の頭に骸骨を付けて元旦から歩いた一休さんに通じるものが存在しています。

この一行物が本物かどうかは私には分かりません。しかし私は限りなく円空らしい!と思います。

こんな一行物を窯場にかけて楽茶碗を焼ければ最高です!

茶室でもバッチリ!

「火の用心」は大事なことだからです。

どんなに偉そうな言葉がかけてあっても、燃えたら一巻の終わり。

一行物の拝見でも、誰でも納得!

「火」は直接的な「火炎」でなくとも、心の「火」もあります。

「火」は必要だし、また役にたつものですが、人間も物も火が付きすぎたら燃えてしまうので用心!用心!です!

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