焼き方いろいろ!
楽茶碗を焼く時に、どの位茶碗に火を当てるか?ということはとても難しい問題なんです。
何故かと言うと、火を当てすぎると茶碗の釉薬がムラになるというか、縮れを起こしたり、その部分だけ熔けすぎたりするからです。
では逆に火を当てなかったらどうなると思いますか?
余りにも焼きが均一化して、面白みが無くなります。
しかし、赤楽茶碗に対しては、この均一化はある程度大事なことです。
ですから、赤楽茶碗は火は直接的に当てないほうが良いです。
でも、例外はもちろんあります。茶碗のある部分だけ強還元をかけたい場合などはその例となります。
黒楽の場合は、楽窯内部を弱還元~中還元にしながら火を当てずに焼いていきます。
そして、9割焼き上がった時点で、味付けとして火を当てる!
そんなイメージと考えてください。
施釉も茶碗にとっては、茶碗の味を決める大事な作業ですが、焼き方はその味付けを更に形にしていく作業と思ってください。