たまには美術商に行って作品を触りまくろう!
久々にカンバック!
皆さんにはご心配をかけました。
風邪がひどかったのと、治ってからはその間の仕事が山積みとなり、ブログが書けず仕舞いでした。すいません!
昨日は美術商巡りをしたので、そのことを話します。
まず、美術商を廻る時は、普段着で行きます。
このオヤジは、何時ものように軍用のプリマロフトのジャンパーでした。
普段着だと、その店の対応が分かるんです。
まず普段着だと店側は冷やかしだと感じますので、作品をゆっくり見れる利点があります。
そして作品を見たら、質問します。
時代、製作の国、作風などです。
質問したら相手の目をしっかり見つめて答を待ちます。
そこでしっかり答えられるかどうかを判断します。
しっかり答えられる店は案外しっかりしています。そして店が答えた後に「どうぞご覧ください!」と言うかがポイントになります。
ここの注意点があります。1000~5000万円でも絶対に引いてはいけません!
商品が高ければ高いほど、触れてラッキー位の気持ちで、注意しながら丁寧にじっくり観察するんです。
そうやって店を廻るうちには商品が億単位でも慣れてきます。
博物館等で作品を見ることはとても大事ですが、美術商にて本物をさわることは、同じように大事なんです。
美術商であっても全て詳しい訳ではありません。市場価格や希少性はとても詳しいです。
しかし、この作品の何処が良いのか?となるとなかなかボイントを的確に答えられる店は少ないんですよ!
ですから皆さんには、需要と供給の市場価格や希少性は商いをする訳ではないので、兎に角作品を触らせてもらい、本物は何が違うのかをじっくり肌で感じて勉強してくださいね!
そしてこの勉強で大事なことは、入店するときには笑顔で「見せてください!」と礼儀を正し、また帰る時はまた笑顔で「有り難うございました!」と礼は尽くしてくださいね!
そうすれば、いつまた行っても良い店は親切に対応して作品を見せてくれます。
逆に悪い店は何につけてもケチっています。
実例でお話すると、昨日のある店に長次郎の黒楽と道入の黒楽がありました。
宗入から時代の下る茶碗もありましたが、それらは眼中に入れなくてもよい程度の作品だったので、お店の人に道入の茶碗はいくらですか?と尋ねたら、1000万円と答えられるたので、見せて頂けますか?と聞いたら、お店の人は「高価なものなので、ご遠慮願います!」との返答。
それでは仕方がないので、長次郎の黒楽はいくらですか?と聞いたら、今度は値段が言えませんとの返答。
このような店は相手にしてはいけません。
長次郎の黒楽は実は案外存在しているんです。でも、「大黒」などのグラスはもちろんありませんけどね!
その店でオヤジは、最後に一言言いました。
「道入の茶碗の裏と表が逆ですよ!」と。
要は展示してある道入の茶碗は裏を正面として展示してあったんです。
美術商と言えども、凄い店は確かにありますが、全てが凄い訳ではなく、何も分からない店も多いんです。
皆さんも鑑識眼を養い、美術商へ出かけてくださいね!