楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽茶碗を入れる箱の話

皆さんはどんな茶碗の箱が好きですか?

唐突にこんな質問をされても悩むんではないですか?

私は自分の好きな箱があります。

まず、箱の蓋がうっすら山形になっている蓋が好きです。

ヤロウ蓋と言ったかな?字は忘れました。

最近ではなかなか見なくなりました。蓋が山形だと、紐がしっかり結べるからです。

次には蓋の木目です。半身が細かい柾目で、半身が大きい柾目。でもその境界線が真半分ではいけません。

この木目は用途ではなく、陰陽がしっかり表現されているから好きなんです。

同じく陰陽では、箱の側面の板目にも言えます。

相対する板目は同じであるもの。要は細かい柾目の隣の板目は細かくなく、また細かくなると言う感じになります。

でも、現代ではこんな良い箱はなかなかありません。

だって見た目では直ぐに良いか悪いか全く分からない箱だからです。

箱も案外奥が深いものです。

そして箱が来たら紐の話しも必要なですよね!

紐の柄は流派があるので割愛しますが、まず紐の目しっかり詰まっていて、腰が有るものです。フニャフニャの紐は駄目です。

そして厚さがあるもの。

如何でしたか?箱と紐の話は?

箱書とか二重箱とかに目が行きますが、たまには箱その物もしっかり見てあげてくださいね!

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