意外と無視されがちな窯道具だけど
水曜日は休みにしているんですが、なかなか休みが取れず、なんやかんや動いているオヤジです。
先日お話した窯跡の痕跡を発見したことで、書面に上げなければならない流れとなり、期限が明日までなので今晩は徹夜になりそうです。
そうそう、オヤジが発見した窯跡の話なんかつまらないので、一般的な窯跡の話をしますね!
穴窯や大窯、そして慶長からの登窯は必ず斜面に作られています。
その傾斜角は大きいもので27度位あります。角度があれば炎が上がりやすいためです。
そして、焚口は斜面下方にあり、その下には灰原と言う、焼成後に灰を窯からかき出して捨てた場所があり、その左右やもっと下方には物原(ものはら)と言って、サヤやトチなどの焼成に使った窯道具や失敗作品を捨てた場所があるものです。
そして、窯がその当時にあった場所は土が焼き締まっていたり、赤く焼けています。
ですから、物原の大きさや破棄されている失敗作を監察することにより、なにを焼いていた窯かが分かり、またどんな大きさの窯であったかが推測できます。
ですから、窯自体は大体跡形もなく壊れていても、物原さえ確認できたら、大体の窯の規模と何を焼いていたかが分かるものなのです。
あとは、その窯が穴窯なのか?、大窯なのか?、登窯なのかは発掘してみれば、簡単に分かります。
美濃の土岐など行った方は分かると思いますが、窯周辺には無数の窯道具が散乱しています。
それだけ当時には盛んに焼いていたんでしょうね!
七輪改造楽窯でさえ、窯道具は沢山破棄するようになりますよ!
サヤやトチなど、直ぐに駄目になるからです。
でも、窯道具を知ることで、各地に行ったら、大きな発見があることもありますから、窯道具とバカにせず、どんな物があるかだけは知っておいて損はあひませんよ!