赤楽茶碗の焼きは、溶ければ良いのではありません
昨日も簡単に説明した赤楽茶碗の焼き方。
今日は詳しく説明しようと思います。
赤楽茶碗は、焼成温度も低いため、誰でも簡単に焼くことが出来ます。
でも、その簡単さが盲点なんです!
直ぐに溶けて出来上がるでしょ!
溶ければ赤楽茶碗が出来上がる。
そんな考えになってしまうんですよ!
オヤジが言いたいことは、溶ければいいのではなくて、溶け方なんです。
どのように釉薬を溶かして作品にしていくか?と言うことです。
例えば、サヤに作品を入れて焼けば、均一に釉薬は溶けて赤楽茶碗は仕上がります。
でも、味もそっ毛もありません!ただ綺麗に溶けている赤楽茶碗が出来ただけだす。
サヤは使わずに焼いたらどうでしょうか?
炎を均一にしなければ、溶けている場所と溶けていない場所が出てきます。
これでは作品になりません。
ジンワリ、そしてゆっくりと焼き込んで行くと表現したらいいかな?
炎の大きなムラを出さずに、僅かな炎のムラにより茶碗に味わいを加える。
こんな焼き方なのです。
何となく理解は出来ましたか?
ただ、溶かすのではなくて、ジックリ焼き込んで行くのです。
そして、どこで作品を窯から出したら良いかを、毎回検証して行くんですよ!