楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

現実はなかなか難しいや!

本日、七輪改良楽窯で相棒が黄の瀬土を使い、信楽焼に挑戦しました。

結果、本人は思い描いた焼きと異なり、満足がいかなかったようです。

緋色は何とか浅い色は出ました。

また作品正面の長石の粒はしっかり溶けましたが、相棒は正面にはもう少しビードロが出したく、また作品の裏の緋色はもう少し色が濃く出したかったとのことみたい。

でも、私が思うに200%の焼きは出来たと思います。

良い焼に越したことはありませんが、ここから先は七輪改良楽窯では、全てパラドックスする焼きとなってしまうのです。

ビードロを顕に出すためには、炎を吹き上げなければなりません。

炎を吹き上げたら、緋色は出は難しくなります。

何故ならば、七輪改良楽窯は焼成室が狭いからなんです。

それでなくても、楽茶碗より焼成時間が長くなるために、炭が目一杯入っています。

そのような窯内ですから、炎を吹き上げたら、簡単に強還元作品の信楽焼が出来てしまいます。

でも、相棒の気持ちも分かります。やはり思ったように作品を焼きたいですからね!

オヤジは疲れました。

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