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楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

ついでに、光悦の「不二山」について

ついでに光悦の「不二山」についての説明をします。

細かい茶碗の説明は、他の書籍にお任せして、このオヤジは製作関係を説明します。

まず、この茶碗を作ろうと思っている方は、日本刀の「錆際」を十分に写真などで観察してください。

「錆際(さびぎわ)」とは、日本刀の刃が付いている身の部分と握り手の中身の部分に当たる茎(なかご)の境目の部分を指します。

その錆際が不二山の意匠なのです。

身の部分に当たる場所はツヤツヤ、茎の部分はガサガサと言う感じです。

ですから、この腰から高台にかけては、作陶時から作っています。

施釉の段階では、茎に当たる部分は鉄分の入った調合釉薬を使用し、身に当たる部分は白薬および透明か釉薬を使用。

そして、錆際には日本刀と同じく色の変化がありますので、多種の釉薬を使用し、目立たないように色の変化を付けています。

また錆際の上部には日本刀の波紋の意匠も表現されているのです。

問題は焼きです。腰から高台にかけては、ツヤツヤ感はありませんが、釉薬は施されています。

この色の変化は施釉の釉薬も異なりますが、その変化を見事に表現するためには、錆地であるなんとも言えない色合いを表現しなければなりません。

そこで、腰から高台までを還元にさせています。

どのようにするかは、二通りの方法があります。

まず、作品が焼成した時点で、窯の中に半分の丈のサヤを入れ、そのなかに焼き上げた作品を入れます。

そして、その作品が入っている半分のサヤに作品の腰まで燃焼したしている炭でを入れれば、茶碗の腰以下は還元となります。

また、作品を引き出した直後に同じような作業をしても還元はかかります。

不二山は一般的に窯変により、このような茶碗が出来たとされている内容の書籍も見受けられますが、実は光悦はギリギリまで、自分の考えた意匠通りに作品を作り上げているのです。

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