初めてですが教室の楽窯を紹介します。
教室にある楽窯は全部て4基あります。
紹介させていただくと、1基は煉瓦作りの楽窯です。
2基目は「楽焼秘嚢」の古書に記載されていた江戸時代中期の楽窯の再現窯です。
3基目と4基目の楽窯は移動出来るようにした七輪の楽窯です。
ただし、一基はただの七輪ではなく、特注品の大きめな珪藻土削り出しの大型なんです。
もう一方の七輪は通常のレンタン用の七輪です。
これらの楽窯はどれも一長一短あります。
まず、実は焼成時間ですね !
窯が大きければ、焼き上げもジックリ溶かし込むことが出来ますが、それだけ時間もかかるし、燃料に使う炭も大量に必要です。
まして、一番の問題は、焼き上げるために窯を温めるために相当な炭を使います。
「楽焼秘嚢」の再現窯は、煉瓦の楽窯ほどではないですが、この窯も燃料を使います。
格好や見栄えは悪いですが、七輪の楽窯は機動性があり、また燃料も少なくてすみます。
このように何基も楽窯があるのは、その時間や燃料、そして試験焼成などの機動性を考慮し、その時々によって楽を使い分けているのです。