楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

初めてですが教室の楽窯を紹介します。

教室にある楽窯は全部て4基あります。

紹介させていただくと、1基は煉瓦作りの楽窯です。

2基目は「楽焼秘嚢」の古書に記載されていた江戸時代中期の楽窯の再現窯です。

この焼成YouTubeで紹介しています。

3基目と4基目の楽窯は移動出来るようにした七輪の楽窯です。

ただし、一基はただの七輪ではなく、特注品の大きめな珪藻土削り出しの大型なんです。

もう一方の七輪は通常のレンタン用の七輪です。

これらの楽窯はどれも一長一短あります。

まず、実は焼成時間ですね !

窯が大きければ、焼き上げもジックリ溶かし込むことが出来ますが、それだけ時間もかかるし、燃料に使う炭も大量に必要です。

まして、一番の問題は、焼き上げるために窯を温めるために相当な炭を使います。

「楽焼秘嚢」の再現窯は、煉瓦の楽窯ほどではないですが、この窯も燃料を使います。

格好や見栄えは悪いですが、七輪の楽窯は機動性があり、また燃料も少なくてすみます。

このように何基も楽窯があるのは、その時間や燃料、そして試験焼成などの機動性を考慮し、その時々によって楽を使い分けているのです。

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