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楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

赤楽茶碗と黒楽茶碗

皆さんは赤楽茶碗と黒楽茶碗、どちらがお好きですか ?

「嫌いも好きもない ! 黒楽茶碗は濃茶用、赤楽茶碗は薄茶用だ」と言う方もいらっしゃるかな ?

でも、本来は濃茶は黒楽茶碗、薄茶は赤楽茶碗なんて言う決まりはないんです。

茶碗の格も同じ。ただ、利休は黒楽が好きだった。秀吉は黒楽は嫌いで赤楽茶碗が好きだったと言うだけのことです。

赤楽茶碗は確かに焼成温度は黒楽茶碗より低めなので、もろいこともあります。

でも、全ての赤楽茶碗がもろくて壊れやすいとは限りません。

使用した土の性格や焼き方で、弱い赤楽茶碗もあれば、しっかりしていて割れにくい赤楽茶碗もあります。

そして、作者の考えもあるのです。この茶碗は柔らかく焼こうとか、焼き締めを強くしようとか。

低い温度でも長めに焼けば、カロリーが茶碗にかかるので、土の締まりが強くなるのです。

以上述べたそれらのことをしっかり頭に入れて、単に赤楽茶碗は薄茶用だとか、黒楽茶碗の方が赤楽茶碗より格が上だとか言わないようにしてくださいね !

要は、好きな茶碗、自分が格があると思える茶碗を濃茶用にしたりすれば良いのです。

そして、赤楽茶碗が全てがもろいのではなく、作者の焼き方、意匠などによりどのように焼いたかで、茶碗の器体の強さが決まるのであって、全てが弱い訳ではないということ。

最後に、赤楽茶碗は耐久性が無いから、現存する茶碗が少ないのではなく、当時秀吉の時代は、秀吉は赤楽に格を置いていたので、天下人と同等な赤楽は避けて黒楽茶碗を使用したことにより、黒楽茶碗のほうが生産量が多かったため、現存数も多い可能性もあるのです。

ですから、その点も踏まえて、物決めつけず、自分なりに茶碗を考えてくださいね !

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