今日の動画はちょっと変わった電熱線のコイル巻き概要
今日はちょっと趣向を変えた動画をYouTubeにアップしました。
電気窯に使用する電熱線コイルの作り方というか巻く概略動画です。
自ら電熱線のコイルを巻く方はいらっしゃらないとは思いますが
どのようにコイルを作るかが分かると、何でもやろうと思えば出来るんだな!みたいな感じで思っていただければよいかな!
この線材はDS線という線材を使っています。使用温度や耐久性の違いで、実際にはたくさんの線材がメーカーから販売されているんです。
動画にある板、実はこれが自作のコイル巻き機と言ったらおこがましいのですが、コイルをこの板に付けているパイプと軸で巻いていきます。
電熱線素材はものすごく弾性が強いために、手前のパイプで線材を下に抑えてからおくにある軸に今度は反対に上から巻いていきます。
動画説明にあるように軸のクランクに長いバーを取り付けてゆっくり巻いていきます。
巻いていく最中でクランクを回す手を緩めたら、それは大変なことになります。
前述したように、線材の弾性はとても強いために、一気にプロペラのように逆回転を起こしてしまいますので、途中で力を緩めることは出来ません。
計算により出された線材全てが巻き終えたら、今度はその線材の潜在応力を取るためにバーナーにより出来上がったコイルを熱します。
ある程度出来たコイルをバーナーにて焙ると、コイルの潜在応力は消えて、そのままの形状を維持するようになったらコイルの完成なんです。
動画の後半は小型電気窯の主要部品であり、また交換部品です。
特に大事なのはロバートショウの無段階入力調整器です。
ロバートショウはアメリカのメーカーです。
このロバートショウの無段階入力調整器は、現代のマイコン制御の電気窯ではなくて
自分で昇温していくタイプのスイッチだと思ってください。
サーモスイッチにより、スイッチのメモリが1だったら、10秒カウントしたら通電、
4メモリだったら、5秒カウントしたら通電みたいな感じと思ってください。
あくまでもイメージですよ。秒カウンターが付いている訳ではありませんからね。
このスイッチと通電確認パイロットランプ、そして配線や端子があれば100Vの電気窯は簡単に出来てしまいます。
ただ、電熱線のコイルの抵抗値やら電流の計算など慎重に計算しなければ、ショートや火事の原因となってします。
ですから絶対に安易に作ろうなんて思ってはいけません。
でも私みたいにどうしても自分で作ってみたい方は、線材メーカーに電話していろんなことを教えてもらってください。
線材自体がホント言えば少量なんて実は買えないものなんです。
でもそこは人と人です。
作りたい熱意をしっかり伝えれば、それはそれで可能です。
今回この動画で知って欲しかったのは、作ろうと思えば、何でも作れるということをお伝えするのがこの動画の意味なんです。
だからコイルじゃなくても、なんでもトライしてください。