縄文の笛を焼きました。
今日は先日に依頼を受けた縄文土器の笛の焼きを行いました。
どうですか ?
なんか縄文の雰囲気が作品に出ていますよね !
普段発掘される縄文土器は、薄茶色で余り黒い色を含んでいませんが、当時焼いた時は、全体が薄茶色ではなく、薄黒いムラがあったと思います。
その薄黒とは炭素の付着した色なんです。
しかし、長い間地中に埋まっていましたので、その付着した炭素は抜け落ち、薄茶色になっていると思います。
何故なら、アフリカで焼かれている土器を焼いているシーンを見ますと、やはり焼き上がりの色は均一ではないんですよ。
当たり前のことです。野焼きなので当然炎のムラがあり、またその炎により酸化であったり還元気味であったり、均一には焼くことが出来ないのです。
そのために、作品の色は均一になりません。
しかし、現代の野焼きは完全に炭素が蒸発する温度以上に上げるため、そのムラは消えてしまい、薄茶から薄薄茶色に仕上がるのです。
今回は、縄文時代の焼かれた色も再現したく、あえて温度のムラを出して焼き上げました。
なかなか、雰囲気あるでしょ ?