あらためて縄文笛を見ると !
先週焼いた縄文の笛の今ある作品の集合写真を撮ってみました。
あらためて作品達を見ると、模様や形が自由奔放で良いです。
縄文土器と言うと、どうしても博物館や本で見る形を模写しますが、この作品達のように、その当時の空気感を出して作るほうが、何かその時代に相応しい感じがオヤジはします。
規則性が全く無い模様の作品。また同じ模様を描いていく規則性ある模様。
共に縄文土器にはあります。
縄文前期には規則性が無い模様が多くあり、縄文中期から後期にかけては、規則性がある模様が多くなるんです。
これらの作品はその両方の時代を感じるんです。
そして全ての笛が鳴るんですよ。
ボーと言う音。ポーと言う音。ピーと言う音。
それぞれ作品により音は異なりますが、縄文時代の笛の音色の範疇に間違いはありません。
この縄文の笛のセミナーをしたとき、オヤジは縄文土器の作り方の説明は殆んどしなかったんです。
何故なら、あまり縄文土器の作り方を説明すると、弊害として現代人が作る縄文土器になってしまうからなんです。
でも実際は私たちは平成に生きる人間ですから100%縄文人になることは不可能なのですが、感覚だけは平成の人間から遠ざけたかったのです。
なので、セミナーの大部分の説明を「群婚」に費やしました。
「群婚」とは、縄文時代の男女の関係です。
現代人の男女の関係ではなくて、女性が何人もの男性と関係を持つ形体です。
でも、誤解しないでくださいね !
売春行為や今問題となっている慰安婦みたいな感じではありません。
当時の平均年齢は14才位でなんです。長く生きて30才位。
その位出生率が悪く、また寿命も短かった時代。
なので、如何に女性は多くの種を受け入れ、強い種で宿すことが大事だったのです。
また、無理矢理ではありません。女性の地位は男性と同じ、いや生命を宿すために崇められていました。
なので、女性は全くストレスもなく、それが当たり前の世界でしたので、そのようになっていたのです。
だから、生まれてくる子供は誰の子供かは分かりません。
なので、皆の子供となり、それが故に世界で類をみない1万年という長きに渡る縄文文化が続いた可能性があるのです。
今の男女関係とは全く別次元ですよね !
なので、その縄文時代の風習であった「群婚」を説明し、平成の感覚から縄文時代の感覚へとワープしてもらいたく、この「群婚」の話に費やした訳なんです。
セミナーに参加された方々が元から才能があったか、また群婚の話により、縄文時代のに自らワープして感覚的に擬似妄想して作ったかは分かりませんが、良い作品が出来上がりました。