楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

今日は久々に授業はおやすみ。

今日は久々の授業がおやすみ。先日の週末はとても忙しかったので、少しホッとしました。

忙しいのも良いのですが、毎日忙しいと流石にバテて来ます。

しかし、今月は楽茶碗を二、三碗作らなくてはなりません。

そうは言えどんな茶碗を作ろうか?と悩みます。赤楽と黒楽は焼きますけどね!

現代では赤楽も楽窯より少し大きな桶窯で5~6碗を一度に焼くのが一般的ですが、私はまだ赤楽でも一碗一碗焼いています。

利点は別にありません。

ただ、一碗に色々考えながら焼けるので、今でも楽窯に黒楽と同じように一碗で焼いているだけです。

ただ、サヤ(内窯)は赤楽なので使用しませんけどね。

先日もお話ししたように、赤楽の色合いの味をだすのは大変な作業なのです。

覚えていますか?そう、中性炎で焼きますよね!

色合いに深みが出るのです。

でも、ふいごの吹き方が大変と言うか気が抜けません。

酸素が燃焼している状態より多くして送れば酸化になり、色は艶やかになってシマウッでしょ‼

反対に足りなければ赤楽ではなくなってしまいます。

でも、多少の手抜きは出来るんですよ。こんなことは教えてはいけないけど、方法論として話しますね!

完全に炭化している炭を使うのです。すると還元にはなりにくいのです。

何故なら、炭自体は還元剤とも言えるのですが、今の製産される炭は、現代人が煙を好まないために、完全に炭化している炭なのです。

要はまだ木材から完全に炭化しているしていない部分がないということ。

不完全部分があると、その部分から有機ガスが発生して還元を手助けするのです。

なので、別の言い方をすれば、不完全炭は黒楽に向きます。赤楽ではで使ってはいけません。

なので、完全に炭化している炭を使えば、どんなにミスをしても還元にはならなく、適当にふいごを吹いても、なんとかなるのです。

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