楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

2014-09-18から1日間の記事一覧

買って損は無いハサミ!

今日の最後になるブログは、便利で安くて、イザという時に役にたつハサミの紹介です。米軍のメディク(衛生兵)が現在使用している緊急治療用のハサミです。日本の救急救命センターでも使われているハサミです。その同型が100円ショップのキャンドゥで手に入…

長次郎の無一物は名の通り、ただの赤楽とは別物

長次郎作品の赤楽代表作「無一物」。この赤楽の難しさは半端では無く、細かい事を話したら切りがないので、江戸時代の赤楽と全く異なる事を書きます。まずは造形からです。茶碗内側の作りです。茶碗の内側の側面は中央に境があり、上を茶巾ずり、下を茶筅ず…

茶道での茶碗の持ち方は剣の持ち方と類似?

楽茶碗を持つ時は、どのように茶碗を持ちますか?「割持ち」ですか?「仰ぎ持ち」ですか?今の茶道では大体「割持ち」ですね!左の上に茶碗をのせて、右手で茶碗の側面を優しく支える感じ。でも、昔の茶碗を持つと、明らかに「仰ぎ持ち」だったような茶碗も…

黒楽茶碗焼成に必要なフイゴ。擬音でイメージを!

黒楽茶碗の焼成には必ず必要なフイゴ。 何故フイゴが必要かと言えば、フイゴが無ければ温度が上がらず、加茂川石を融かせないからです。その絶対不可欠なフイゴの吹き方ですが、昔から「太鼓吹き」、「灰落とし」など、いろいろな吹き方があります。焼成中は…

楽茶碗焼成に欠かせない「炭切り」

楽茶碗の焼成に欠かせない炭ですが、買ってきて、そのままの炭の大きさでは使えません。3✖3センチ位の大きさに炭を切ります。何故切るか?炭の量に対して表面積を上げるために切ります。表面積が上がれば、酸素とせっする面積が増えるので燃焼が速やかになる…

楽窯に炭を投入するタイミング

楽窯の温度管理は案外厄介なんですよ! 窯がとても小さいからです。3〜6碗位焼ける赤楽窯もありますが、黒楽茶碗を焼く楽窯は一碗のみしか入らないので、とても小型ゆえに温度変化が激しいのです。温度が下ることは余りありませんが、フイゴの操作を誤ると、…

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