楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

2016-02-24から1日間の記事一覧

長次郎と常慶の茶碗について

楽初代の長次郎と二代と言われている常慶の焼きに着目すると、これらさ兄弟焼きです。兄弟焼きと言うと変かな? 要は同じ焼き方です。ただ常慶が長次郎と異なる点は、表現方法です。白楽(香炉薬)、茶碗の土見せだろうと思います。また、利休の次の茶頭の織部…

宗入の黒楽茶碗の技法について

先日見学に来られた女性が楽茶碗の五代「宗入」の作品がお好きだと言うことで、今日は私なりの宗入の焼きについてお話しします。宗入の黒楽茶碗の釉調は、漆黒で長次郎のカセ肌とは趣が全く異なることはお分かりだと思います。詳しく解説すると、宗入の黒楽…

黒楽に於ける鉛白と白玉の関係

黒楽茶碗における鉛白と白玉についてお話ししたいと思います。鉛白は「白粉」とか「定粉」とも言います。また、白玉は「玉」とも言います。今ではフリットですね!さて、黒楽茶碗は加茂川石に、この二つの原料のどちらかか、両方を加えて黒楽釉とします。鉛白…

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