楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

粘土はどの様に出来るのか?知ってますか?

粘土は誰でも知っています。でも、粘土はどのようにして出来るかは知らないですよね!

実は、粘土は火山と関係があるんですよ。火山は生きている時は、噴火をしますね。火山が噴火をすると、噴煙を上げたり、溶岩が流れたり、火山灰が降ったりします。

そして、いつかは火山も死火山となり、火山活動も停止します。火山が生きている時は、火山の奥深くには真っ赤に煮えたぎったマグマがありましたが、そのマグマも長い時間と共に冷え固まります。

そして、そして、地中深くに固まったマグマの上を覆う火山灰などの土砂は風化作用により、火山はどんどん低くなり、最後には固まったマグマが地表に露出します。

この露出したマグマの固まりが花崗岩(かこうがん)と言われる石なんです。別名は御影石(みかげいし)。御影石は国会議事堂や橋、また墓石や駅の階段に使われている白っぽい石です。

だから、花崗岩は案外身近にある石なんです!マグマ=花崗岩です。

花崗岩は火山の中で長い時間を経て固まったので、単色ではなく、結晶化して良く見ると「白」、「グレー」、「黒」の石が混じっています。

「白」の石は長石と言い、「グレー」の石はケイ石、「黒」い石は黒雲母です。

花崗岩は3種類の岩の固まりなんですね!3種類の性質が集まっているために、日中は日差しにより.暖められ、夜は冷える寒暖差によって各石の比熱膨張係数が異なるために、風化が早い岩石なんです。

長い歳月の風化により、花崗岩はぼろぼろになって行きます。やがて風化されたぼろぼろの花崗岩は、風雨に流され、木葉などの有機物と共に川底や湖に溜まります。

その後、350万年かけて熟成されて粘土になるんです。
粘土が出来るまでは長~い長~い年月が必要なんですよ!

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