楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽茶碗の作り方(基本編)

楽茶碗はどの位かけて製作すると思いますか?私の場合等は、通常は二日間です。

私は数を作る時もあるので、二日間ですが、皆さんが製作する時は、自分のスピードに合わせて仕上げても一向に構いません。

ただ、一日で仕上げる場合には、立ち上げた粘土の下部が軟らかく、高台の削りが出来ないので、立ち上げた物を逆さにしてある程度に乾燥させる必要があります。


私は、ます、粘土を直径20センチ、厚さ2センチの円盤状の土をまず立ち上げてしまい、日々の気温や湿度にもよりますが、夏だと1〜2時間、冬だと半日位日陰で自然乾燥させてから、「ムロ」に入れます。


「ムロ」に入れる理由は、立ち上げた物を自然乾燥させると、どうしても均一には乾燥せず、上部と下部の水分量は異なります。


なので「ムロ」に一日入れ、水分量を均一にするのです。


「ムロ」は段ボール箱でも、発泡スチロールでも構いません。

水分量が一定になればいいんです。

要は、立ち上げた物の上部と下部の水分量が同じになれば良いのです。

また、乾燥が進むと固くなり、茶碗の腰や高台は作りやすくなりますが、固くなり過ぎた茶碗て高台を作ると、焼き上がった物でも高台は固い土を如何にも削りましたと言う感じになり、固く感じます。

その逆は、腰作りは作り易いですが、高台は土が軟らか過ぎて、高台内の作りが難しくなります。

ですので、製作が慣れないうちは、形が崩れない固さまで水分量を抜き、慣れて来るに従い、柔らか目で腰作りを始め、高台作りに進むと良いと思います。

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