楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

加茂川石じゃなくても焼いてみせるぞ!黒楽茶碗!

茶碗製作方法はいいから、早く黒楽茶碗を焼きたいんだよぉー!

焼いて焼いて焼き捲りたいー!このエネルギー、早く発散させてよ!

なんて言う皆さんもいますか?

では、練習課題をプレゼントします。

加茂川石はなかなか本物は入手困難だと思いますので、違う石で焼成して黒を出す焼成練習をしてください。

加茂川石は正式には「輝緑凝灰岩」と言います。この石は紫、緑、黒などいろんな色の石があります。

この石自体は日本各地にある石なので、「輝緑凝灰岩」の紫色の石を探してください。

見つけたら、そば打ち用の石臼が5000円位でありますから、石をなるべくハンマーにて微細にしてから、その石臼で摺り潰してください。

粉が石臼から出なくなったら細かさはオーケーです。

そうそう、石臼の回転方向は左回りですよ!どんな石臼も回転方向は左回りなんです!

石粉が出来たら、前の私のブログの黒楽茶碗の釉薬配合データを見て釉薬を作り、焼成してみてください。

ベンガラや金ハダ、そしてマンガンは入れてはダメですよ!

焚き方だけで黑をだすのです。初めはえび茶になったりもします。

えび茶になる原因は酸化焼成になっているんです。

また、片身代わりのように、茶碗半分が黒とえび茶になっていたら、窯の中で炎が偏ってしまっているのです。

ここで黒が安定して、いつも黒が出せるように焼成のテクニックをつけてください。

いつかは本物の加茂川石が入手できた時、その時には皆さんが難なく黒楽茶碗を焼くことが出来ますから!

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