楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽窯の消耗品は沢山ありますよ。

楽茶碗の焼成道具は粘土で出来ている物を上げれば、窯本体、内窯(サヤ)、内窯の蓋、トチ、センベイなどがありますが、全て消耗品です。

毎回常温から1100度位の温度を繰り返すので、膨張と収縮を繰返すために、ヒビが直ぐ入ったり、また割れたりするんです。

だから、その覚悟で予備を沢山作っておくにこしたことはありません。

窯本体は予備に1セットあれば大丈夫です。内窯は穴開き、穴無しを2セットは欲しいですね!

トチやセンベイは一碗に一個位必要です。

案外と消耗するでしょ!トチ何かは焼成中に割れて交換することもあるんですよ!

そうは言っている私ですが、割れている内窯を使って焼くこともあるんです。

本当は交換したほうが良いのですよ!でも、新しい内窯は素焼き状態なんですが、その内窯自体が焼き締まるまで、相当なカロリーを取られてしまい、茶碗がなかなか焼けなくなるんです。

本来だと茶碗にカロリーがかかるんですが、そのカロリーが内窯を焼くカロリーに使われていてしまいます。

茶碗にカロリーがかからないと、焼成に支障を来し、茶碗の釉薬の融け具合が全く変わってしまいます。

なのでヒビが入っている内窯を使う場合が実はあります。

でも、道具が破損したり、破損する気配があったら、それは直ぐ交換ですからね!

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