楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

印影は茶碗の足元

楽家二代が何か良く分かりませんが、「宗慶」と「常慶」のこの二人。

茶碗の高台内に押してある印なんですが、「常慶印」より「宗慶印」がメチャクチャにカッコイイんですよ!

共に楷書の「楽」と言う印なのですが、字体が「宗慶印」の方が威風堂々としています。

秀吉から拝領した印だからですかね?桃山時代の気風に満ちています。

今私が自作茶碗で使用している印は自作なんです。

印鑑屋にお願いしたんですが、何万円も払ったのに、出来た印はシャチハタ印の空気と全く変わらずの印の出来栄えでした。

やはり、字体にも文化が反映されていますね!空気感を詳しく伝えて依頼したのですが、その空気感は伝わりませんでした。

そんなことで、製作で時間がないのに、無理をして自分で自作して今の印を作った訳です。

まだこの印には満足はしていませんが、またいつか作ろうと考えていますが、茶碗を作る方は、是非自作印もトライしてみてください。

印鑑屋に依頼してもお金のムダになります!

楽茶碗の製作を始めたばかりの人でも、自分の印をバンバン遠慮しないで押しまくってください。

茶道では印影は一つの大切な見所となっています。

印影は茶碗の景色の一つなんですよ!景色だったら印影は必要でしょ?

印影は茶碗の足元です。忘れないでくださいね!

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