楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

白粉はしっかり摺りましょう!

黒楽茶碗の釉薬にしても、赤楽茶碗の上薬にしても、「白粉」は使いますね!

この「白粉」はいろんな呼び名があり、「定粉」、「鉛白」、「唐の土」などあることはお話してきたと思います。

黒楽釉薬はは加茂川石、白粉、白玉で作りますが、これらの材料を溶く順番があります。

この順番は間違ってはいけません!

「白粉」が一番初めに溶くのです。白粉は兎に角混ざりにくく、乳鉢で摺っても小さなダマになりやすいのです。

その性質があるため、後から「白粉」を入れると、なかなかダマは取れません。

また、その状態のままに施釉して焼き上げると、作品の肌表面にはムラが出てしまいます。

そうならないために、まず乳鉢に白粉を定量いれたら、水を加えて乳棒にてしっかり摺り上げてください。

ここでの注意事項は、生クリーム状位の粘度で摺り上げてください。それ以上に水っぽいとダマがなかなか取れません。

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