楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽茶碗に於ける知識と技術の表現の仕方

楽茶碗を初めて作る人の作品を見ると、私が、驚く美しさがそこに必ずあります。

この美しさは、初めて楽茶碗を作る方には必ずあります。

私でも敵わない美しさがあるんです。

ただ、初めてだから、その美しさがまとまっていないだけ。

なぜ、美しさがあるとと思いますか?

その答えは、何も知らないからなのです。

皆さんは、子供の笑顔は屈託なく可愛いですよね!世界共通です。

しかし、いろんな経験を積んで人生を生きていると、その屈託なく笑顔はどのかに行ってしまい、失われていきます。

その子供の笑顔と同じなんですよ!

その美しさには屈託なく、良く見せようとか、上手く作ろうなんていう姑息な考えは無く、必死で初めての楽茶碗に向かう心が形に表れているんです。

知識とは、使うのが凄く難しいんです。
良くも悪くも使えます。

技術も全く同じです。全ての楽茶碗の技術を使った茶碗は嫌らしくてなりません。

良い茶碗とは、知識や技術があからさまに表現されているのでは無く、あくまでも自然に、そして誰にも分からないものであるべきだと、私は考えます。

でも、自分の勉強過程に於いては、知識や技術はあからさまに表現して結果をみて、検証してください。

その工程がなければ、自然にそれらの力を表現することはできなくなりますからね!

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