楽茶碗に於ける知識と技術の表現の仕方
楽茶碗を初めて作る人の作品を見ると、私が、驚く美しさがそこに必ずあります。
この美しさは、初めて楽茶碗を作る方には必ずあります。
私でも敵わない美しさがあるんです。
ただ、初めてだから、その美しさがまとまっていないだけ。
なぜ、美しさがあるとと思いますか?
その答えは、何も知らないからなのです。
皆さんは、子供の笑顔は屈託なく可愛いですよね!世界共通です。
しかし、いろんな経験を積んで人生を生きていると、その屈託なく笑顔はどのかに行ってしまい、失われていきます。
その子供の笑顔と同じなんですよ!
その美しさには屈託なく、良く見せようとか、上手く作ろうなんていう姑息な考えは無く、必死で初めての楽茶碗に向かう心が形に表れているんです。
知識とは、使うのが凄く難しいんです。
良くも悪くも使えます。
技術も全く同じです。全ての楽茶碗の技術を使った茶碗は嫌らしくてなりません。
良い茶碗とは、知識や技術があからさまに表現されているのでは無く、あくまでも自然に、そして誰にも分からないものであるべきだと、私は考えます。
でも、自分の勉強過程に於いては、知識や技術はあからさまに表現して結果をみて、検証してください。
その工程がなければ、自然にそれらの力を表現することはできなくなりますからね!