楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

ベトナム帰還兵の教官は半端じゃないよ!

遂に三連休最後の夜ですね!明日の仕事と考えると、さすがのオヤジも憂鬱になります。

んで、そんなことをグチグチ考えてもまな板の鯉のオヤジなので、私の好きなマイアミの話をします。

マイアミは今では直行便がありますか?

私が行っていた時は大変で、私は、ワシントンDC、オーランド、サンフランシスコ、LA、ポートランドなどを経由してマイアミに行ってたんです。

そんなマイアミですが、いろんな経験をしました。

その中で、飛び切りビビッた事をお話します。

このブログを見ている方で、飛行機に乗った方はいますか?

ただ乗るんではなくて飛行機の操縦です。

自慢は出来ませんが、7時間の飛行経験はあります!エッヘン!

セスナと言う小さな飛行機ですが、空飛ぶ立派な一応飛行機です。

その飛行機で初めて飛ぶ時の話なんですが、一度决めたら頑張っちゃうオヤジですので、乗れるとなったら、間髪入れずに「Sure !」

いざ、コックピットに座ったら、まずビビッたのが、フロントガラスの下のダッシュボードが高いですよ!

車のように、前が見えない!ダッシュボードが高くて先しか見えないんです。

車と全く別物なんです。

足元には両足で踏めるペダルが左右にあり、両方踏むとブレーキになるとの説明を受け、操縦桿脇にあるノブを引くと、プロペラの回転が上がり、ノロノロ走り出しました。

そこからRUNWAY(滑走路)までの道のりが、これまた冷や汗もん!

左に行きたかったら、足元の左ペダルを踏み、右に行きたかったら、右べダルを踏むのですが、反応がメチャクチャに鈍く、あっち行ったりこっちにいったり、フラフラ走行です。

何とかRUNWAYまで到着して、両方のペダルを踏んでブレーキをかけて、ノブをまた更に引いてプロペラはドンドン回転数を上げていきます。

そして、管制塔からの指示で両足のペダルを離すと、機体はドンドン加速し、60マイルになったら、操縦桿をゆっくり引けとの指示を受け、60マイルに達したので、操縦桿を引いたら最後、機体は浮いていきました。

もう、後戻りは出来ない状態です。操縦桿を握る手は汗で滑ってくるは、額から汗は吹き出すはパニック状態です。

でもここでギブアップは日本男児として出来ません。

「永遠の0」ではないですが、昔は17歳
でも零戦に乗っていたのですから、喚くことは出来ません。


ドンドン高度を上げていきますが、セスナのドアがまた凄くちゃちなんです。

プラスチックの下敷に毛が生えた感じ位にペラペラなんですよ!

機内はメチャクチャ狭くて、軽自動車の狭さなんてもんじゃありません。

だから、肘がドアに当たったら、直ぐドアが開いてしまいそうなドアなんです。

まして、座席に付いているシートベルトがベロンベロン!

全く意味がないシートベルト。

そんな状態でもう足もつかない空の上ですよ!

そして、もっと恐ろしいことがやって来ました。

それは雲です。高度が上って来て、雲の中に入りました。

前が全く見えません!当たり前と言いたいでしょ!

私でも分かりますが、車の運転で言えば、フロントガラス全面に白い紙を貼られた状態ですよ!

空に飛んでいる最中ですよ!

地上の駐機場での話なら、怖くはありませんが、流石に雲の中の恐怖感は今でも忘れることができません。

3000フィートになってからは水平飛行となり、何とか外を見る余裕が出てきて、自分が今飛行機を操縦しているんだと言う実感が出てきた矢先に、今度は操縦桿を左に切った瞬間、その雰囲気は一気に奈落の底へ。

操縦桿を左に切っても、重くて大変!凄く力がいるんです。根性で操縦桿を操作していると、今度は機体が真っ直ぐ飛んでいるのではなく、斜めに滑って飛んでいます。

飛行機が斜め飛ぶなんてしらないでしょ?

斜めに飛ぶんですよ、飛行機は。

蟹歩きのようなもんです。

そして、今度は逆に操縦桿を操作した瞬間、操縦桿はメチャクチャ軽くなり、機体は右にすっ飛んで行く感じで、ビューンと回っていきました。

もう、このオヤジは死にもの狂いなのに、横にいる教官はなんのお構いもなく、タバコを吸っていました。

その後、何とか命がけで着陸して大地を踏んだオヤジですが、全身汗まみれ!

でも、教官は全く変わらずです。後に教官にいろいろ聞いたんですが、彼はベトナム帰還兵で、ベトナムの空から比べたら、私の操縦でも横で居眠りが出来ると!

ベトナム帰還兵の教官の根性は半端じゃありませんでした。

懐しい思い出です。

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