楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

楽窯に炭を投入するタイミング

楽窯の温度管理は案外厄介なんですよ!
窯がとても小さいからです。

3〜6碗位焼ける赤楽窯もありますが、黒楽茶碗を焼く楽窯は一碗のみしか入らないので、とても小型ゆえに温度変化が激しいのです。

温度が下ることは余りありませんが、フイゴの操作を誤ると、すぐ温度が急激に上がり過ぎてしまいます。

また、炭つぎのタイミングと炭を窯に投入する量も大事です。

炭が盛んに燃えている最中は、炭の補給は要りません。これは分かりますよね!

しかし、炭の燃焼が落ち着いてからでは遅すぎます。

何故なら、燃焼が落ち着いているのに、炭を更に補給すると、投入した炭が燃焼するために、カロリーを奪われてしまい、一気に温度が下ってしまうのです。

炭の投入量も同じく、炎の勢いが既に下っているのに、炭を多く入れすぎると、上記事由と同じくカロリーが相当奪われてしまいます。

よって、火力が勢いを増して燃焼しだし、その勢いが安定して下りになる前に、その火力に見合った炭を投入することとなります。

言葉で表現や説明文すること自体に無理があるんですが、イメージはしっかり覚えておいてくださいね!

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