楽茶碗の焼成にとても大事な「火床」作り!
何かもうすっかり秋の気配ですね!今年の夏はもても短く感じます。
さて、今回は「火床」の話し。この「火床」とは、楽窯や七輪楽窯でも焼成をする前のいわゆる「種火」にあたります。
この「火床」作業をしっかり行わないと、後々焼成が上手く行かなくなり、作品の上りも良くなくなりますので、大事な作業となります。
「火床」をしっかり作れば、窯内の燃焼は安定しますが、この作業を適当にすれば、燃焼にムラが出て、窯内の温度分布がバラバラになり、焼きムラが出てしまう訳です。
では、早速「火床」の作り方ですが、これから焚く窯の底面に、炭切りした炭が一面に敷ける量の炭を「火起こし」にて、均一に焼けるまで熱してください。
火起こしで真っ赤になった切り炭を楽窯や七輪楽窯の中に入れ、窯底に均一に収め、燃焼にムラが無くなるようにしてください。これを「火床」と言います。
その後!出来た「火床」の上に炭を一段足してください。
この段階では、ブロアーやフイゴは必要ありません。
なにもせずに、炭が二段目の全面に綺麗に火が回れば問題はなく、オーケーです。
もし火の回りにムラが出たら、炭を窯の中で移動させて、ムラを無くしてください。
以上が「火床」の作業です。この作業は焼成時には必ず行う大事な作業です!
しっかり行ってください。