楽茶碗は大嫌い!? でも茶碗を焼きに焼きまくる男『迷雲』のブログ

楽茶碗の製作は地味で熱いなどシンドイことばかりですが、楽茶碗師『迷雲』が製作を通して感じたこと、知っていること、時たま脱線したこと(いつもかな?)を書き綴っていきます。

黒楽茶碗の施釉技法の「肌打ち」

黒楽茶碗の施釉の仕方に「肌打ち」と言うと技法があります。

黒楽茶碗の施釉は通常の楽茶碗と異なり、釉薬を厚めに塗りますが、この「肌打ち」は厚さを出すために使う技法では無く、茶碗に表情を付けるための技法です。

ます、通常に3〜4度釉薬を均等に茶碗に施釉します。

釉薬の厚さが出来た時点で、今度は茶碗に表情を付けていくのです。

その表情を付ける技法が「肌打ち」。

毛先が硬い筆にて、筆先をを茶碗の表面に叩くように釉薬を施して表情を付けていきます。

例えば、茶碗の正面、口縁部などです。

この「肌打ち」を施すことにより、茶碗の表面に凹凸が出来で表情となる訳です。

表情と言われても、初めは難しいですよね!

簡単な方法は空の雲を見てください!

雲の形もいろいろありますが、自分が見て、カッコイイかもと思う雲が必ずあります。

そんな雲が出たら、直ぐスマホで写真を撮ってください。

その写真の良い雲の形を茶碗に「肌打ち」すれば良いと思います。

人間は何故か自然の造型に落ち着きを感じるものです。

ですので、雲だけではなく、山でも、植物でも、何でも良いです。

全体を捉えるのではなく、デフォルメしたて、ある部分を捉えて表現すれば良いです。

是非、「肌打ち」技法をマスターしてくださいね!

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